アニメ版銀英伝を久しぶりにレンタルし、見たのですが…子供時代のラインハルト、余りのクソガキぶりに笑いました！…つーかさ、初対面のキルヒアイスに向かって、「ジークフリードは俗な名だ。だが、キルヒアイスと言う姓は良い。だから、僕はキルヒアイスと呼ぶよ」と言う、台詞は小説は無論、漫画、アニメでも使われていますが…それを聞き出すまでのくだりはオイオイって感じですよｗ
「名前は何と言うんだい？僕と友達になりたいんだろう？」
一言もしゃべっていないキルヒアイスに向かって、余りに一方的過ぎないか？まぁ、それがラインハルトらしいと思わせてしまうキャラクターの強さにただただ感心するのですけれどもね。

しかし、この銀英伝は多くの人が非常に高く評価し（無論私も大好きな作品であります）今もなお愛される非常に稀有な作品。そして、映像化したのは失敗だったと言う作品も多い中、その映像化すら成功してしまったのですから…人気が出るのも当然ですね。ただ、読者層は選ぶようですけれども。
さて、この銀英伝はＴＵＴＡＹＡで借りたのですが、銀英伝の作品紹介に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【大人のアニメ】
とありましたが…そうなんでしょうかね？私は、この銀英伝の小説は高校時代に全巻読破し、１０代でアニメも、見ましたが非常に面白かったと言う印象を持っております。別に大人でなくても楽しめるとは思うんですけどね。
ただ、年齢が上がれば見かたやキャラクターの印象も変わる…とは思いますね。顕著な例が【パウル・フォン・オーベルシュタイン】
ネットを始めてから銀英伝好きには何人も会いましたし、話もしました。ただ、どちらかと言うと好かれていないキャラクターであり、嫌いと言う意見も多々聞くのですが…俺は決して嫌いじゃないんですよね。ウィキペディアにもあるように年齢層が高くなればなるほど、オーベルシュタインはファンが増えていく。
ミッターマイヤーのように、誰でも好かれる公明正大の非常に解りやすいキャラ。無論好きな人は多いでしょう。しかし、オーベルシュタインは、【私心がない】【誰でも公平】ではあるのですが、ミッターマイヤーのような情がない・手段を選ばない等冷たい印象の方が強い。
しかし、彼が汚れ役を一挙に引き受ける事により、ラインハルトは常に正道を歩いているイメージがつき、また、ミッターマイヤーのようなキャラを美味く引き立てる事が出来ている。また、ある程度社会を理解すれば【奇麗事だけではやっていけない】事を知るからこそ、オーベルシュタインのようなキャラは必要で、それに対し不満や不平などを述べず、淡々と行なっている。故に、彼は評価されるのでは無いでしょうか？この辺はなかなか理解するのは難しいと思うからこそ、年齢層が上がれば人気も出てくるのでしょうね。まぁ、決して嫌いでは無いですが、側にいれば他の提督と同じような反応を俺はしそうではありますがｗ
年齢が上がってから今一度銀英伝を読んでみる…新しい発見があるかもしれませんね。